重度心身障がいの息子さんを育てながら、いのちの意味を問う活動をなさっているMさんの講演でした。
時はバブル景気、日本全体が勝ち組というイケイケムードの中、授かったのが「重度心身障害児1級」の息子さんでした。
障がいがわかったときに担当医からかけられた言葉
「息子さんの生きておられる時間の中で、何か一つでも二つでも、”ぼく生まれてきてよかったよ”と言えることをしてあげてください」
が、いのちの理由を考える大きな転機となったと言われるMさん。
寝たきりで、言葉を発せず、食事も満足にとれない子どもに、どうしたら”ぼく生まれてきてよかったよ”と思ってもらえるか。
皆さんだったらどうされますか?
息子さんと二人三脚で人生を歩まれる姿に心を打たれながら、いのちの意味、幸せとは何かを考える貴重な機会となりました。
【参加者の感想】
●障がいをもたれた方ご本人、そしてご家族が、生まれてきて良かったと思えること、その気持ちにどうしたら寄り添えるかを健常者は考えるべきと改めて感じました。そしてその先に、共生の光があるかもしれないと思いました。(一般)
●今回のお話は、大きく分けると「幸せとは何か」と、いわゆる障害者差別という点になるかと思います。やまゆり園の事件から思うことは、施設の職員もどちらかというと社会的には弱者であって、追い込まれているんだなという点です。 社会にもう少し余裕が生まれないとこの手の事件は無くならないんだろうなと思っています。(福祉事務)