医療は知的労働・肉体労働であり、かつ感情労働でもあります。
私たち医療者は学生のときから「傾聴・共感が大事」と言われますが、「どういう人に」「どんな目的で」ということまではあまり教わらなかったのではないでしょうか。
「患者中心」が叫ばれる中、患者や家族のご機嫌取りに疲れ果て、燃え尽きてしまうことも少なくありません。
「傾聴・共感」の目的はどこにあるのか、どんな人がその適応なのか。
最近よく聞くようになった「メンタライゼーション」の概念から紐解いていきましょう。
後編として、傾聴と共感によって築かれた信頼関係が、
どのように治療に生かされるのか解説します。
前編の概要はこちら↓