1948年にWHOは健康を
「身体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態」
と定義しました。
しかし、”治せない患者”、多疾患併存が当たり前の時代となり
治癒よりもQOL(Quality of Life)の向上に重きがおかれるようになりました。
ここでの重要なポイントは
QOL=「生活の質」であって、
QOL=「生命の質」ではない、ということです。
QOL=生命の質とすると、
QOLが低い=命の質が低い=生きる価値がないとなってしまい、大変危険な発想につながります。
従来の認知身体機能を客観的に評価する尺度から、
患者の主観に基づく新たなQOL評価手法として
「SEIQoL(Schedule for the Evaluation of Individual Quality of Life)」
が提唱され実践されています。
寝たきりでも幸せな人生とは?
SEIQoLで見えてくる新たな患者理解と望まれるケアの姿を教えていただきました。
【参加者の感想】
●SEIQOLという言葉を初めて聞き、大切に思っていることなど人生観を客観的にわかるようにするツールがある事が知れて勉強になりました。(看護師)
●QOLについては、わかったつもりでしたが、考えが浅はかだとを知ることができました。
QOLについての知識もアップデートしていかなければならぬと痛感いたしました。(患者支援団体)
【次回案内】
多疾患併存(マルチモビディティ)の患者のための、より個別化された治療選択の方法
-医師と協力して治療プランを立てるために-
南砺市民病院の大浦誠先生をご招待しての特別企画です。