医療とは、病気を治すだけでない、たとえ治らない病気でも、
QOL(quality of life:生活の質)の向上を目指すものです。
では、そのQOLとは何か?
「生命の質」ではありません。
実はこれ「恐ろしい誤訳」と言われます。
なぜ、そこまで言われるのでしょうか?
●医療現場に必要なのは、誰の、誰による、誰のためのQOL評価なのか?
●WHOの健康の定義に基づく健康関連QOL評価の問題点と医療者による客観的評価と、患者自身による主観的評価の違いとは?
●難病医療・終末期医療における新たなQOL評価法として注目を集めるSEIQoLとは?
我々の治療とケアが、患者自身の現在と未来、そして過去の解釈が、
どのように変化してゆくのか、SEIQoLによる評価法をもとにお話します。