「全てのマネジメントは、アンガーマネジメントから始まる」といわれます。
医療者にとって、自己管理(セルフマネジメント)は患者さんやスタッフへの関わり・治療やケアのパフォーマンスの基礎をなすものであり、感情コントロールは体調管理と同じくらい重要です。
今回は、アンガーマネジメントの基本(怒りは防衛感情であり、二次感情)を確認したうえで、医療者自身にありがちな「怒りの原因」を3つの視点から考察してみます。
・身体的・心理的な余裕のなさ
・安全感への脅威(トラウマ)
・道徳的苦悩・ジレンマ(Moral distress)
聴きなれない言葉や概念もあるかもしれませんが、言葉を知ることで思考や感情が整理されることもあり、それ自体がアンガーマネジメントになりえます。
医療者だって人間だもの。怒りやイライラはゼロにはできませんが、自分も周りもなるべく気持ちよく過ごしたいですよね。
そのためにも「自分を知る」一助となれば幸いです。